飼い方など


T 準備するもの

@水槽

A底床

Bろ過器

Cその他の器具(水温調整、照明装置など)

D水草

U いよいよ導入

水槽のたちあげ

水あわせ

V 飼育・維持管理
W 美しい個体の維持・作出(グレードUP)


@水槽

はじめの1本目は管理しやすくい手ごろなサイズとして45cmもしくは60cmの規格水槽がオススメです。
また、これらの規格水槽は量産されているので水槽の価格やそれにに合う器具類が充実していてコストパフォーマンスが高いです。

名称 サイズ 容積 解説(我が家での活用例など)
30cm規格水槽 31×18×24 12(g) 選別した稚〜若エビの一時ストック用。
40cm規格水槽や
30cmキュープ
40×25×26 選抜(1軍)個体の繁殖用
45cm規格水槽 45×24×30 30(g) 選抜(1軍)個体の繁殖用
*初めの1本目にお勧め
60cmスリム? 選抜(1軍)個体の繁殖用
60cm規格水槽 60×30×36 60(g) 選別(2軍)個体の繁殖用
*初めの1本目にお勧め
60cmワイド水槽 60×45×45 選別(2軍)個体の繁殖用

A底床
最近ではソイル系の底床を使用する方が多いようです。
ソイル系の底砂は、水草の根張りが良い上に低pHでGH/KHの低いいわゆる軟水を必要をする水草の育成が容易で、、
これと明るめの照明装置とCO2の添加を行えば誰でも簡単にバラエティに富む水草水槽を作ることができるのが最大のメリットのようです。

それと黒っぽい色合いのソイルは、エビの色が映えるので観賞価値も高く、写真映り良好です。

また、有害物質の吸着効果を持たせてあるものは、水槽立ち上げ初期の水質維持に効果を発揮するようです。
(ただし吸着効果が期待できるのは初期のうちだけなので、頼りすぎると後で痛い目にあうので要注意)
欠点は掃除がしにくいこと、消耗品扱い(泥状に崩れてくる)となりコストがかかることです。
多くのソイルが半年〜1年に一度の入れ替えが推奨されています。

ソイルの種類によっては、セット初期には著しいpHの降下や軟水化、アンモニアや亜硝酸塩が高くなるなど
エビにとって良くない水質になるケースがあるようですので注意が必要です。
例えば我が家でのソイル水槽の平均的なphは6.0〜6.5くらいですが、最初のうちは5よりも下まで落ちていたことがあります。
pHはソイルが新しいころと、汚れがソイル間に溜まってくると低下する傾向がありますので
phの測定を定期的に行うようにして、水換えやリセットのタイミングを図る目安にすると良いと思います。


一方、砂利系の底砂は掃除がしやすく半永久的に使用できるのがメリットです。
特に、長年アクアリウムで使い込んだ大磯砂を既にお持ちの方にお勧めできます。
水草育成に関しては根張りの点ではソイルにはかないませんが、軟水を苦手とする水草の育成はこちらが有利となります。

ビーシュリンプに関しては、人によってほとんど繁殖に至らない例があるようです。
そして砂利でうまくいかない方がソイルを使ったらうまくいったという例もあるようです。
ビーシュリンプの飼育用にソイルが売れているのはまさにこの点にあるのかもしれません。

その理由はいろいろあると思いますが、おそらく水道水の水質、水槽の立ち上げ方、水換えや砂利掃除の仕方、
水草の状況やその趣向など飼育独自のくせなどとの相性があるのかもしれません。

砂利系底砂でビーシュリンプ特有の爆発的な繁殖を楽しんでおられる方も多く
使用感はソイルより個人差が大きくなっているようです。

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ソイル系?砂利系?

砂利系は水道水が軟水傾向の地域の方や、水槽リセットを滅多にしない方向き。


ソイル系は水道水が硬水傾向の地域の方や、頻繁に水槽リセットできる人向き。
また、エビ用の吸着系ソイルはインスタントラーメン感覚で飼育開始できるので
初心者や水槽の立ち上げに時間をかけていられない方等、万人向け。

自分が使用したことのある底床 (独断と偏見による)使用感
ソイル系 アクアソイル・アマゾニア
軟水を好む水草に良い。セット初期にアンモニアや亜硝酸塩の影響がでることがあるので、最初の1ヶ月間は活性炭での吸着ろ過を併用するか、3〜5週間空回しながらバクテリアの働き(硝化作用)を待つようにする。
水草を多めに植えるのも良い。
(立ち上げ初期一ヶ月半くらいの間ポツポツとエビが死んでいくことがある。)
ソイルの耐久性:やや崩れにくい。底面ろ過(オススメではない)で使用した場合、レッドビーサンドより崩れにくい印象あり。

ろ過方式 :外部式、スポンジフィルター

*他のソイルより安価。
プラントサンド 軟水を好む水草をはじめ、多くの水草が容易に育成できる。
ソイルの耐久性:崩れにくい。
ろ過方式 :底面式 
*セットしてすぐに生体をいれているが(目だって)死亡したことはない。水草のおかげかもしれないが長期間安定している印象あり。
レッドビーサンド セットしてすぐにエビが入れられる。吸着効果があり有害物質を吸着してくれるので初期のうちは水の汚れを気にしないで飼育ができる。
その反面ミネラル分が不足するのかミネラル分の補給が推奨されている。(エビの脱皮不全がポツポツ観察された。またスネール類は殻が薄くなって死亡しやすい。)
水草は肥料分が欠乏しやすく、新芽が白化したり溶けやすい。

ソイルの耐久性:やや崩れやすい。底面ろ過で同条件で使用した場合のプラントサンドより脆い印象あり。
ろ過方式 :底面式
*生体の導入を急ぐ場合に便利。我が家での場合、最初の2ヶ月間はエビの調子が良かったが、調子に乗って餌を与えすぎたためか3ヶ月後にあえなく崩壊。
ドクターサンド 現在使用中。セット初期から順調でエビはよく殖えている。
ろ過方式:底面式 
水草一番サンド 現在使用中。水草の成長は満足している。エビはセットから半年以上不調が続いたことがあったが半年以降は順調で安定している。
ろ過方式:上部式、外部式
砂利系 大磯砂
南国砂
半永久的に使用できる。セットしてすぐにエビが入れられる。(水質への影響の少ない長年使いこなしたものでカルキが抜けていればの話)
我が家では60cm以上の大きめな水槽に多用している。
使用感は個人差が大きい。(地域差もあるかもしれない。)

ろ過:底面式、上部式、スポンジフィルター
底砂なし ちょっとの工夫で爆発的に繁殖させることができる。想定していたより順調なので近いうちに当サイトから出荷するエビの過半数は底砂なし水槽出身になるかもしれない。改良&実験継続中。

底砂による水質改善ができないので水道水の水質によって向き不向きがあるかもしれない。


Bろ過器

水槽のサイズや好みに応じて選択

底面式フィルター バイオフィルター 底面全体が濾過器となる省スペースなろ過方法なので小型水槽に向いている。底床自体がろ材なので底床が目詰まりしてきたり汚れてきたら掃除や水槽のリセットは欠かせない。 小型水槽で多用
30cm
40cm
45cm
スポンジフィルター エアリフト式とポンプ(パワーヘッド)を直結する方法がある。スポンジが目詰まりしてくると濾水量が著しく減少してしまうため目詰まりには注意する。

また、稚エビを吸い込まないため外部式フィルターや上部式フィルターを使用する場合は吸い込み口にセットするのも良い
万能
投げ込み式フィルター 水作、ロカボーイなど エアレーションしながらエアリフトの力によって水をろ過する。いろいろなサイズがあり小型・大型問わず使用でき、サブフィルターとして使用しやすい。 万能
上部式フィルター 水槽の上に置きポンプで水を上に送るタイプで濾過効果が高い。
底面式フィルターと直結して生物的ろ過効果をあげるのもよい。
45cm
60cm
外部式フィルター エーハイム 水槽の外にフィルターを設置しポンプで水を吸出し、濾過器を通し水槽に返す。濾過効果が高い。密閉式のためCO2を添加しての水草水槽にも向いている。 60cm、90cm
外掛け式フィルター 水槽の縁に掛けて使用する。小型水槽に向いている。
底面式フィルターと直結して生物的ろ過効果をあげるのもよい。
30cm


【使用例】水槽の大きさ、飼育密度など状況により使いわけをしたり、組み合わせて使用するといいようです。

30〜45cm水槽  @底面式フィルター + 投げ込み式もしくはスポンジフィルター  
             Aスポンジフィルター + 投げ込み式フィルター
             B外掛け式フィルター +底面式フィルター

45〜60cm水槽  C上部式フィルター+底面式フィルター
            D上部式フィルター+スポンジフィルター(吸い込み口に使用)
            E外部式フィルター+スポンジフィルター(吸い込み口に使用)

Cその他の器具
水温を適温にするもの
・ヒーター、冷却ファンなど

ビーシュリンプの飼育水温は、繁殖や水草の育成などを
総合的に考えると20〜25℃の範囲がお勧めです。
快適安全に、そしてどんどん繁殖させるためには冬はヒーター、
夏は冷却ファンもしくはクーラーなどで適温を保つとよいでしょう。

D水草
水草は観賞価値を高める他、水質維持、餌、隠れ場所などさまざまな効果が期待できます。

【使用中の主な水草】

ウィローモス類、ミクロソリウム、ボルビディス、

グロッソスティグマ、キューバパール、ウォーターローン、リシア

マツモ、アマゾンチドメグサ、アメリカンスプライト
ミズユキノシタ(ルドウィジアオバリス)

キクモ、セイヨウキクモ


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